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ジブファーラー修理 Facnor SD130+C30


  C-30 新型      手前 新 /奥 旧    ドラム SD-130
 
ジブを展開す ると巻きとれないトラブルが続き、悩んでいました!
アクティブマリンさんにC30の新品在庫があり、旧タイプよりかなり強化
されていると伺い、悩みながら購入.。
スイーベルを交換=ホアステイを外す なので、巻取り部も分解してみました。

1.巻取りドラム分解

スナップリングを外すと巻取りドラムが上に抜き取れます。
同時に、ベアリング球がこぼれ落ちました。 <−注意
幸い、全部回収できました。

ドラム側にベアリング外輪が圧入されています。
軸側にベアリング内輪が挿入されています。塩で固着し外れません。
スナップリングを外しベアリング内輪、外輪を外す。
下側は特に固着がヒドク、プラ―を作り抜きました。
巻取り部はバラバラにしました。
  

   

2.分解して判ったこと

上のオイルシールに亀裂があり海水やホコリが入る。
ベアリング内輪、外輪ともひどい固着物がある。
ベアリング球の表面が荒れている。 直径5mm
ベアリング球がトータル48個、後で判ったことですが、32〜31個*2が正解。
スナップリングがサビて膨れている。 1個は外す時に割れました。

3.部品の入手

オイルシール NOK製 VR型 VR45A(推奨径φ45) 2個
ベアリング球 ステンレス鋼球 直径5mm 80個 (焼き入れは不明)
スナップリング 軸用 S-45 2個  穴用 R-60 2個 鉄・ステン迷いましたがステン
グリス    長期使用できる高品質なグリス。ベアリング球の仮止めにも使います
塗料     ミッチャクロン(下塗り)  つや無黒スプレー(耐候性の良いもの)


4.塗装

ワイヤーブラシで電食を磨、白い部分を除去
パーツクリーで油分を除去
ミッチャクロン(下塗)塗布
艶消し黒で仕上げ
  



5.全部品



6.組立
下から順番に組立ます。

  
オイルシール 下のプレート スナップリング S-45  ベアリング内輪の順に取付

 
内輪にベアリングを31個乗せます。内輪にはグリスを塗り、ベアリングが外れないようにしています。

   
ドラムの内部にスナップリングR-60 を挿入 ベアリング外輪の順に取付

 
ドラム上のベアリング外輪に球を31個 仮止めして
静かに組付けます *揺らすと球が外れやり直しとなります*
上からベアリング内輪を入れ
スナップリング S-45 で外れ止します

 
オイルシールを挿入


長いボルト(M6*100?)で上のプレートを仮止めして 終わり


7.結果 
ガタなくスムーズに回ります。
新品のような、スムーズさに満足しています!


8.取り付け

新品スイーベルとドラム 元通りに取り付けました。
途中、ホアステーがフィーダーに入り込むミスをしてしまいました。
マストに昇り、ジブファーラーを上へ引き上げ無事にセットできました。
漁港には普段より沢山のヨットマンがいて、マスト昇りを助けて頂き大変に助かりました。  皆さんありがとうございました。

補足 

ベアリング内輪 取り外しプラ―( 自作専用治具)


スナップリング外し工具(穴用 軸用)