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水冷クーラー製作記録


家庭用スポットクーラーを
マリンクーラー風に水冷化してみました!

トヨトミ TAD-2???  2.2K
他のタイプでも同じことができると思います。

ロウ付け、エアコン配管、ガスチャージ等の
作業をするので少しハードルが高いかも・・・



スポットクーラーの構造
上部は 暖かい空気を冷やし送風する部分とコントローラー(室内機に相当します。)
下部は コンプレッサーと冷媒を冷やして液化する部分です。(室外機に相当します。)

そこで
上下分離して、上部はほぼそのまま使用します。
下部は分解して コンプレッサーのみを使います。

冷媒を液化する部分は新たに作ります。
(熱交換器・凝縮と言います)



水冷熱交換器・凝縮を作る
冷媒は高圧なので、今回の方法が良いのか悪いのか分かりません。
冷却には海水を使うので、電食も心配です。
法令や基準も調べていません。
あくまでも自己責任です。
銅パイプ(φ4.8mm t=0.8mm 10m) 2本

塩ビパイプを芯にして、コイル状に巻きます。
2本のパイプを同時巻いて1つのコイルにしています。
φ6,8mm20m1本でも良いかもしれませんがコイルの長さが長くなります。
 
   

 


1mmの銅板で蓋を作ります。

コイルと蓋、冷却水の注入パイプ、排出パイプはロウ付けしました ・・が・・バーナーの火力不足でロウがまわらず隙間ができてしまいました。
結局、シリコンとエポキシでふさぎました。
ちゃんとロウ付けするには業務用のバーナーが
必要のようです。

蓋とコイルを組立た後に、2本のパイプを1本にまとめその先にフレアユニオンを取り付け、配管をしやすくしています。
    




塩ビパイプを加工して、ケースを作ります。

塩ビパイプは排水用
上端は大き目のキャップをドーナッツ状に加工して
います。
下端はサイズに合ったキャップを接着しています。



水冷効率を上げるため、コイル中央部には径の小さい塩ビパイプを挿入して発泡ウレタンを注入し、水がコイル部のみに通過するようにします。



冷却コイルをケースに入れます。



全体のレイアウト
GFan(アルミ製のパイプ、ジョイントなど部品をシリーズ化された商品)でフレームを作り、チャートテーブル付近に設置できるように配置。
ヨットへの固定は、パイプの押さえ部品で行います。

銅パイプの長さがが足りないので、家庭クーラーの配管を切って延長しています。                  
  


冷却水ポンプ
12V水中ポンプ(円筒状)に フィルターを付けています。
ケースは塩ビパイプを加工
フィルターは金魚の水槽用を切断

散水ホースで延長してデッキから海中へ沈めます。
水面より1〜2m程度沈めます。
ポンプが止まると危険かもしれません。
信頼性の高い物の方が良さそうです。

三谷漁港で使うとフィルターが結構汚れます。
フィルターは大切だと思います。

冷却水ポンプは、オートドレンのモーターを外し、リレーに交換して、リレーでON/OFFすると便利です。


送風モーターのコンデンサー
送風モーターには ファンが上下に着いていましたが、下のファンを外しました。負荷が減り、回転が上がり、送風音が激しいので コンデンサーを 2μF に変更しました。
コンデンサーは制御基板のBOX中にありました。


設置した様子
クーラーの仕様は冷房能力2.2K 消費電力600W(60Hz)
電力計で見ると約580W おそらく 適正に冷えていると思います。
冷却水は 散水ホース (数m)で船内に導いています。

排水も同様です。
ドレンは、トイレの手洗いに導いています。


大切な事を忘れていました!
パイプを切断するので冷媒の出し入れするチューブピアッシングバルブを最初に付けました。パイプに被せるタイプを使えば冷媒を放出することなく回収できます。

最終的には、アクセスバルブに交換して冷媒注入しています。